1stアルバム『宙色天球儀』

01.Tiny Milky Way / GUMI(歌詞

いつかどこかの誰も知らない場所
キミだけが知ってる不思議の呪文
金平糖をつないで唱える言葉
願い叶えてくれる流れ星

パレットからあふれる音で
色をなくした夢を描いたら
雨ばかりで泣き虫の空も
まぶしいくらいの笑顔に
きっとなれるから

今すぐ
Tiny Tiny Rainbow
プリズムで弾ける光
暗いキミのココロ照らす小さな虹

いっしょに
Tiny Tiny Milky Way
新しい扉開ける鍵
いつも通りの見慣れた景色が
今、彩られていく


絵本の中の月が眠る街で
ボクだけが知ってる星座の秘密
招待状はその手の中のビスケット
願い届けてくれる銀の鳥

鍵盤からあふれる色で
音を忘れた夢を奏でたら
急ぎすぎでせっかちの時計
少しだけなら針を戻してくれるかな

これから
Tiny Tiny Rainbow
プリズムで弾ける光
閉じたキミのココロ開く小さな声

二人で
Tiny Tiny Milky Way
新しい扉開ける鍵
いつもとおなじ見慣れた世界が
ほら、輝きだすよ


炭酸の海にパステルの飴玉が降る
まだ眠くないから
ツギハギのモンスターと
朝まで踊り明かそう


まだまだ
Tiny Tiny Rainbow
カラフルに弾ける光
シャボン玉の夢を紡ぐ小さな歌

いつでも
Tiny Tiny Milky Way
はじめての扉開ける鍵
胸の鼓動が導くフレーズで
もっと、キミらしくなる


『絵画の世界を巡る旅 ~東山魁夷に捧ぐ~
02.ニュールンベルクの窓
03.静唱
04.コンコルド広場の椅子

05.shooting star / GUMI & Rana(歌詞

流れ星のようにすれ違う彩
まだ空白のキャンバスに描く

忘れないように 零さないように
一瞬を切り取って タイトルをつける

透明な硝子でさえ 君を隔てるのならば
闇を湛えた窓を開け放って 叫べ

shooting star 夜に手をかざし
shooting star 彗星をつかまえて
shooting star すぐ手に入る
[ニセモノ(=弱い自分)]なんていらないから

shooting star 小さな光に
shooting star 願いをのせて
shooting star 明かりのない空へ飛んで行け


涙色の月が街を照らして
誰かの足音が谺してる

追憶の淵で廻り、会えたなら
息を止めた惑星 迎えに行こう

探し求めていた鍵が その手の中にあるなら
過去を纏った静寂 脱ぎ捨てて進め

shooting star 願いの形が
shooting star 他人と違っても
shooting star 心に抱いた
[蕾の色(=感受性)]は褪せないから

shooting star 小さな祈りを
shooting star 光に変えて
shooting star のばした手の
その先へ続いていく


「見えない未来が怖い」と言い訳して、
一歩踏みとどまって、
「失うのが嫌だ」と言って、
優しい言葉遮って、
何もかも諦めたような顔で俯いて…

ただ、誰かに
見つけてほしかっただけ…


shooting star 冷たい夜風が
shooting star 涙を浚って
shooting star 他の誰でもない
「現在」はここにいるから

shooting star 明日への扉を
shooting star 今、開け放って
shooting star まだ知らない
「未来」へと変わってく

06.木管五重奏のための『weak interaction』
07.saṃsāra

『イーハトーヴの幻燈 ~宮沢賢治に捧ぐ~

08.やまなし / GUMI & Rana(歌詞

『クラムボンはわらったよ。』
『クラムボンはわらったよ。』

小さな谷川の水の底で、にわかにパッと、
日光の黄金は夢のように降って来ました。

『クラムボンはわらったよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』
『クラムボンは跳ねてわらったよ。』

白い樺の花びらが天井をたくさんすべって。
光の網はゆらゆら、のびたりちぢんだり、
花びらの影はしずかに砂をすべりました。

『クラムボンはわらったよ。』
『クラムボンはわらったよ。』

09.雪渡り / GUMI & Rana(歌詞

 キック、キック、トントン。
 キック、キック、トントン。
 キック、キック、キック、キック、トントントン。

 凍み雪しんこ、堅雪かんこ、
 野原のまんじゅうはぽっぽっぽ。
 酔ってひょろひょろ太右衛門が
 去年、三十八たべた。

 凍み雪しんこ、堅雪かんこ、
 野原のおそばはぽっぽっぽ。
 酔ってひょろひょろ清作が
 去年、十三ばい喰べた。

 キック、キック、トントン。
 キック、キック、トントン。

「ひるはカンカン日のひかり
 よるはツンツン月あかり
 たとえからだをさかれても
 狐の生徒はうそ云うな。」

 キック、キック、トントン。
 キック、キック、トントン。

「ひるはカンカン日のひかり
 よるはツンツン月あかり
 たとえこごえて倒れても
 狐の生徒はぬすまない。」

「ひるはカンカン日のひかり
 よるはツンツン月あかり
 たとえからだがちぎれても
 狐の生徒はそねまない。」

 キック、キック、トントン。
 キック、キック、トントン。
 キック、キック、キック、キック、トントントン。

10.水仙月の四日 ~星めぐりの歌~ / GUMI & Rana(歌詞

 赤い毛布の子供がカリメラの夢を見るとき、
 雪童子は星の歌を歌っている。

「カシオピイア、
 もう水仙が咲き出すぞ。
 おまえのガラスの水車、
 きっきとまわせ。」

「アンドロメダ、
 あぜみの花がもう咲くぞ。
 おまえのラムプのアルコホル、
 しゅうしゅと噴かせ。」

「ひゅう、ひゅう、ひゅうひゅう。
 ひゅう、ひゅう、ひゅうひゅう。

 降らすんだよ、降らすんだよ。
 さぁさ、なまけちゃいけないよ。
 飛ばすんだよ、飛ばすんだよ。
 さぁさ、しっかりやっと呉れ。
 降らすんだよ、降らすんだよ。
 今日は水仙月の四日だよ。」

 野はらも丘もほっとして、雪は青じろくひかりました。
 桔梗いろの天球に、いちめんの星座がまたたきました。

「あかいめだまの さそり
 ひろげた鷲の  つばさ
 あをいめだまの 小いぬ、
 ひかりのへびの とぐろ。

 オリオンは高く うたひ
 つゆとしもとを おとす、
 アンドロメダの くもは
 さかなのくちの かたち。

 大ぐまのあしを きたに
 五つのばした  ところ。
 小熊のひたいの うへは
 そらのめぐりの めあて。」


11.声

12.六等星 / 式狼縁(歌詞

貴方が硝子のねじを巻いて
コトリ、と法則が回りだした
名もない感情に色を着けて
甘い琥珀糖になった

キャンディポットに詰め込んだ
君との思い出を忘れたくて
泣きながら噛み砕いた

ずっと好きだった
好きだった
いまさら気付くなんて

君が居た場所は
チョコミントの香りがした
そんなふしぎ


大きめのグラスに水を入れて
「流れ星のもと」を溶かしてみた
くるくるとまわる光の粒
メリーゴーランドみたいだ

世界中の花を食べ尽くして
悲しみを集めたら
報われない想いも消えるのかな

今も好きなんだ
好きなんだ
どうしようもないほどに

きれいな思い出が汚れる前に
自分の手で壊してしまった


降りしきる涙は海になって
届かない言葉は泡になった

何気ない仕草も
はにかんだような笑顔も
みんなみんな大好きだった


ずっと好きだった
好きだった
いまさら気付くなんて

君が居た場所を
見つめるたび
あふれてしまう

好きなんだ
好きなんだ
どうしようもないほどに

星の降る夜は
金平糖で願いを綴り
銀河に捧ぐよ
君を照らせるように


(※「歌詞」をタップorクリックで歌詞が見られます)


- synopsis -

少年時代の最後、僕たちは子どもだけで夜の冒険に出かけた。

星をなぞって星座を描けば、いくつも新しい物語が生まれた。

銀河を進む舟の行先も知らないまま、この時間がずっと続くことを願った。

だって、この旅が終わってしまえば、もう元の関係には戻れないんだ……。



- crew -

#music

しろかにっぺ

@shirokanipe_mzk

 

#vocal

VOCALOID 3 Rana

Synthesizer V AI Megpoid

VOCALOID 6 式狼縁

 

#illustration

たたん / tatin

@konpeito_mimosa

- departure -

event : THE VOC@LOiD M@STER56

date : 2024/7/21

place : 大田区産業プラザPiO

 

circle : sleeping planet

space : C60

 

price : 500 yen