ゼーガペインSTA観てきました

エンタングル!

 

まさか令和にゼーガペインの新作映画が公開されるとはね。またキョウちゃんたちに会える!

色々語りたいことや考察もあるので、久しぶりに感想書きます。レビューとは言えなそうだから…。

とはいえ、連続アニメしか見ていなくて、小説やゲーム、ADPの知識がないニワカなので間違いや知識不足があります。

ご了承ください。

 

・ゼーガペインって?

2006年にテレビ東京系で放送されていたSFロボットアニメ。舞台は夏の舞浜。高校生の主人公がロボットに乗って異世界で戦うことになる。実は主人公たちが現実だと思っている舞浜はサーバーの中で、異世界だと思っていた場所こそが滅びた現実の地球だった、という世界観。

 

あの頃って現実と仮想現実を行き来するような作品多かったよね。

『マトリックス』がその代表だと思うけど、個人的には『コレクターユイ』が好き。

 

・これ総集編…? あ、ちゃんと新作だけど…うーん?

事前知識なしで行ったんだけど、なんか見覚えあるぞ。あっ、これ最初に本編の総集編見せるやつですか?

懐かしくはあるけど、ちょっと尺稼ぎ感があるような…。

 

お、本編入った…けど…これは…いつのどこの場面ですか? 現実? 仮想現実? キョウちゃんも動揺してるよ?

ルーパ? ハル・ヴェルト? えっ、唐突に異能バトル始まったんだけど!?

 

ちょっと待て。新作パートが総集編のように超高速で展開してるんだが。

建物名はテロップ出すのに、新規キャラは何もなし? あとテロップのフォントがちょっとダサい。

急に「~の能力は」とか言い出すな。ただでさえ分からん言葉多いんだから。

 

・あー、そこから分岐した人格なのね

当時のアニメ本編では、主人公は自爆特攻の影響で過去の記憶がない状況からスタートしてるんですが、どうやらその失われた記憶の側が本作の主人公らしい。分かりにくいよ…。ただ、メインのキョウちゃんは実体化しちゃってるから、サーバー内で戦わせるには都合良くはあるね。ここら辺に関しては本編とも矛盾はしてない感じ。

 

敵側の情報も少しづつ分かってきたけど、ちょっと複雑かも…。分かるっちゃ分かるんだけど、侵略と直接結びつかないというか、回りくどい攻め方してるような…。

 

・2人のキョウちゃん! 2体のアルティール! うおおおおおお!

ついに戦闘はサーバー内から現実世界へ。キョウちゃん2人で1機操縦してるのなんか面白い。適度にバカだから自分が2人いても破綻しないのだろうか…。からの、もう1体のアルティールが表れて2組のカップル(?)に分かれて共闘するのはアツい。というか、まさかのアビスが協力してくれてる!

 

・そして結末へ

ハルさんどこ行くの? それよか本当にゲームの認識だったんですね…。なんかいい感じに終わらせてるけど、はた迷惑な連中だったな…。

そしてキョウとシズノはちゃんと結ばれたんだね…。良かったね…。

 

・総評

20年近く経ってゼーガペイン新作が見られたのは素直にうれしい。作画も当時通りって感じだったし、CGは本編時点ですでに結構クオリティ高かったしね。キャストも変わってないのも高評価。そして音楽が良い。新居昭乃とROCKY CHACKがそろってのゼーガペインだよ。うん。

 

ただ、ストーリーはちょっと粗いかなぁ…。とにかく敵側が薄い。設定的に必要なのも分かるんだけど、キャラ濃そうな雰囲気だけ出しておいて、掘り下げが少なすぎ。ちゃんとキャラ付けしたうえで、最初の尺稼ぎ時間使って説明すればよかったのに。「我々は消えない」的なこと言っておきながら爽やかに去っていくし…。マジで何だったんだ…。

てか、ツクルナもハルの分身体なわけで、多分反逆したんだよね? ハルにとって「自分を否定するもの」であるわけで、オルタモーダ側の行動原理のひとつだし、大事なときに歌で支援してくれたり…。とても重要な役割を担ってそうなのに、全然絡んでこないのはもったいなくない?

 

えーと、本作は「選ばれなかった」側の物語だと思うのね。

主人公のキョウはサルベージされなかった残滓だし、シズノは本編のキョウには選ばれなかったし。オルタモーダも並行宇宙の存続できなかった側なわけだから。そして、分かたれた人格は別の存在なのか?みたいな哲学的な要素もある。キョウとかツクルナがそれにあたるよね。

アニメ本編は「失いながらも戦う」物語だったから、これは原作の続きでもあり、補完でもあり、良い視点で作られてると思う。

ただ、それならハルがツクルナを認めない、という「分割した自身の否定」を主軸にして、2人のキョウと対比させたりするほうが納得できたような気もするけど…。

 

ということで、構想としては最高なんだけど、作品に落とし込みきれていない印象。

言いたいことは分かるし、ファンにはうれしい部分がしっかりあるけど、ファンムービーの域を出ない感じ。

会場は満席状態だったけど、あきらかにリアタイ世代。いいんだけどね。

それでも退場時に「分かりにくい」みたいな声が聞えたから、やっぱそうだよね!って思ったよ。

 

詰論、ゼーガペインのファン諸君は絶対見るべし!

正式な続編にあたるわけだからね。

ただし、説明不足と高速展開を覚悟すること。

いちいちツッコんでたら身が持たない。

「問題解決してないけど結局サーバーリセットされちゃうしなぁ」くらいのノリで観るのが吉。

 

場所にもよるけど、公開期間も1日の放映回数も少ないから満席になりがち。早めに予約取って観に行こうね。

それでは!

 

きみと きみと いつか

永遠の河を往こう